日本大の重量挙げ部の幹部が、部員から不正に入学金や授業料を徴収して流用していた問題で、現時点で判明している被害総額が約4千万円に上ることが18日、関係者への取材で分かった。大学は刑事告発などの法的手段を検討している。
日大によると、昨年までの10年間、部幹部の指示で入学金・授業料の一部または全部を免除されている奨学生の部員から全額を徴収。幹部が免除額相当分の多くを私的に使っていた。大学は被害部員への返金の手続きを開始。不正が起きた原因や背景に加え、それ以前にも同様の不正がなかったかを調査している。
文部科学省とスポーツ庁は7月上旬に日大から不正事案について報告を受け、事実関係の確認や関係者の処分、被害者への説明や返金などを行うよう口頭で指導した。
https://www.sankei.com/article/20240718-NCT4S2EW5JJDBHC53FYEWRUUAM