投資初心者必読の良記事「株で失敗する人の特徴」ワースト9 総資産6億円の個人投資家が4分の1を「現金」で保有の理由

第9位 いきなり大金を投じる

 初心者の方は、少額から始めるようにしてください。手もとの資金が100万円なら、いきなり100万円を投資してはいけません。失敗したときに、資金面においてもメンタル面においても立ち直れなくなります。

 株式投資で初心者が勝てるようになる、いちばんのポイントはなんだかわかりますか? それは、相場に長くいつづけることです。スポーツと同じです。私はテニスやボクシングをやっていますが、長くやればやるほど上達しますし、勘どころもわかってきます。

 ですから、初心者の方は、相場に長くいつづけること、死なないことを、まずは目指すようにしてください。そのためには、少額から始めること、少額で練習することが重要です。
 

第8位 余裕資金を残さない

 いきなり大金を投じてはいけない、とお伝えしました。それと少し重なる部分があるのですが、余裕資金を残さないのも、勝てない投資家の特徴です。

 資金が少ないころは、つい株式投資にフルベットしてしまいがちです。しかしそんなときでも、キャッシュ(現金)を手もとに置いておくことが、資金面においてもメンタル面においても大事です。

 なぜ、余裕資金を残さないといけないのか。理由は大きく2つあります。

 1つめの理由は、心の余裕がなくなることです。

 私は、株式投資は心理戦だと思っています。この心理戦に勝つためにもっとも重要なことは、余裕資金を持って、心に余裕を持つことです。心に余裕がないと焦ってしまい、上級者でも誤った判断をしてしまうことがよくあるからです。余裕資金は、心の余裕に直結しているのです。

第7位 つねに相場を張っている

 初心者は「つねに相場を張りがち」です。儲けようと思いすぎると、つねに売買をしていないともったいない気分になるのです。とくに、たまたまビギナーズラックを引き当てた人は舞い上がってしまい、自分は市場をコントロールできると思いがちです。

 株式投資は、自分(の欲)との戦いです。欲というのは、放っておくとどんどんふくらんでいきます。それをどう抑えるか、どうコントロールするか。株式投資において、きわめて重要なポイントです。欲に負けて、つねに相場を張っていると、高値づかみをしてしまうことにつながります。「今、買わないと損だ」という儲け損なうという恐怖に負けてしまっているのです。

「休むも相場」

 こんな相場格言もあります。株式投資には買いと売りのどちらかしかないと考えるのは間違いで、休むことも大切であるという意味です。買う、売る、休む。この3つのバランスを意識するようにしてください。
 

第6位 自分の勝ちパターンを知らない

 自分なりの勝ちパターンがあるかどうかは、初心者と中級者以上を分ける大きな違いです。勝ちパターンを知らずに、なんとなくで投資をしていては、勝率は上がりません。

 では、勝ちパターンはどうすれば身につくのでしょうか。

 重要なのは、売買をしたら必ず「振り返り」の時間を持つことです。成功したならどこがよかったのか、失敗したならどこが悪かったのか。自分なりに分析して、改善につなげるのです。

第5位 分散投資をしない

 株式投資をするうえで分散投資は非常に大事な考え方です。

① 時間の分散

 タイミングをずらしながら、少しずつ、何回かに分けて買うことです。手もとの資金を一度に投じてはいけない、ということですね。

 2024年に入って、日本株が上昇しています。こういうときほど、「今、買わないと乗り遅れる」と焦るあまり、集中投資してしまいがちです。でも、もしかしたら明日、暴落するかもしれません。こうしたリスクを避けるために、毎月、一定額をコツコツ積み立てていく積み立て投資をみんなこぞって勧めているわけですが、個別株投資においても、時間の分散はきわめて重要です。
 

② 資金の分散

 私は現在、6億円の資産を保有していますが、6億円すべてを個別株に投じているわけではありません。その時々によって変動はありますが、現在は、以下のように資金を分散しています。

・個別株(日本株)……1億5000万円

・現金……2億5000万円

・不動産(足立区に3棟)……2億円

 個別株投資をオススメしている私ですが、総資産に占める個別株の割合は4分の1にすぎません。このように資金の分散をしておくと、リスクコントロールになります。注目していただきたいのは、現金比率の高さです。総資産のうち、4分の1以上は現金(日本円)です

第4位 損切りをしない

 相場には、損切りができる人、できない人がいます。できる人は勝てる投資家で、できない人は負ける投資家といえます。株式投資において、損切りはそれくらい重要で、初心者がつまずきやすいところなのです。

 私は、脳科学の研究者でもあるのですが、その観点から見ると、損切りができない理由は「2つのバイアス」が関係しています。

 1つは、「損失回避バイアス」です。人は損することを極端に嫌う、という心理を指します。

 もう1つは、「サンクコストバイアス」です。これまでに費やした回収することのできない金銭的・時間的・労力的な費用のこと。今さらどうしようもないのに、つい人はサンクコストに固執してしまい、合理的な判断ができなくなってしまいます。

 では、どうすれば損切りができるようになるでしょうか。やり方は3つあると思っています。

 1つは、なるべく安いところで買うように心がけることです。高い株価で買うと、それだけ下げがきつくなります。急落、暴落を待ち、狙った銘柄をなるべく安いところで待ち構えて買うようにしてください。 もう1つは、ルールをしっかり決めること。「ここまで下がったら損切りする」というルールを、買う前に決めてしまうのです。

第3位 長期トレンドを味方にしない

 勘違いしがちですが、みなさんのライバルは個人投資家ではありません。意識すべきライバルは、保険会社、信託銀行、年金基金、投資顧問会社、ヘッジファンドなどの機関投資家です。 個人投資家とプロ投資家では、目指していることも、考えていることも違います。

 たとえばプロには、ひとつ弱点があります。

彼らは顧客からお金を預かって運用しているので、毎月、あるいは半年に一度ほど報告を出さなくてはなりません。もし、そのとき成果が出ていなければ、顧客から資金を引き上げられてしまうかもしれません。すると、必然的に短期目線になります。つまり、短期トレード中心に動かざるをえないことが、プロが抱える最大の弱点なのです。

 では、その弱点をどう突けばいいのでしょうか。

 彼らが短期トレードで戦っているのなら、長期トレードで戦うことが個人投資家にとって有利に働きます。相手の裏をかくことになるからです。長期トレードでどうやって勝つか。年単位のスパンで、どうトレンドのフォロワーになっていくか。あるいは、どう逆張りを狙っていくか。

 こうしたことを念頭において戦っていけば、個人投資家にも勝利への道が開けるはずです。
 

第2 位 複利を味方につけない

「複利は人類最大の発明である。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」

 相対性理論で有名な物理学者、アルバート・アインシュタインが語ったといわれている言葉です。複利とは、投資から得たキャピタルゲイン、インカムゲインを再投資して、雪だるま式に大きく増やすことをいいます。

 複利というのは株式投資をするにあたって非常に重要な考え方です。私自身、株式投資で得た利益は、キャピタルゲインにしろ、インカムゲインにしろ、ほとんど再投資に回してきました。

第1位 投資の勉強をしない

 積み立て投資なら「ほったらかし」でかまいませんが、個別株に投資をするなら日々、学ぶ努力が必要です。勉強しないまま投資を始めると、たいていの人は失敗します。

もちろん、勉強だけでは投資のスキルは身につきません。なので、まずは最低限でけっこうです。投資に必要な心がまえや、勝ち方を勉強してから、売買を始めるようにしてください。

 みなさんは、株式投資に関する本を、まずは10冊読んでみてください。1冊1500円としても、たった1万5000円です。これから数百万円、数千万円と稼ぐのですから、初期投資としては安いものではないでしょうか。

 また、投資で成功した人の体験談を聞くのも役に立ちます。とくに失敗した話、苦労した話を聞くといいでしょう。そういうところに勝つためのヒントや、あなたがやるべきことが隠れています。

https://dot.asahi.com/articles/-/225087?page=6

みなさんは、株式投資に関する本を、まずは10冊読んでみてください。1冊1500円としても、たった1万5000円です。これから数百万円、数千万円と稼ぐのですから、初期投資としては安いものではないでしょうか。

この言葉いいですよね。本当にそう思います。

秀でたいなら学んで実践しろ

稼ぎたいならやり込め

昔上司に言われた言葉を思い出しましたよ